どっちがお得?保険修理と自腹修理

どっちがお得?保険修理と自腹修理

愛車がキズついたとき、車両保険を使って修理するか、それとも自己負担にするか迷ったことありませんか?

そもそも車両保険といえば、あなたが設定した補償金額を上限として、修理費用などを補償してくれる便利な保険ですが、この補償料を受け取るときに注意すべきことがあります。

それは、車両保険を使うと等級がダウンし、翌年以降の保険料が上がってしまうこと

つまり、”保険料が上がってでも補償料を受け取った方がいいのか”を見極める必要があります!

ただ、初めにマルクが言ったとおり、等級の割引率・事故後の等級ダウン・免責額などが絡んでくるので、どちらがいいのかを判断するのが悩みどころ…。

そこで今回は、車の修理に車両保険を使うべきかの判断基準、そして自腹で修理する場合の注意点などをご紹介します!

 

車の修理に車両保険を使うべきかを判断する3つのポイント

1、ノンフリート等級の係数によって保険料の割引率が変わる


ノンフリート等級が、1〜20等級までの区分に分けられていることはほとんどの方がご存知だと思いますが、その区分の中でさらに”無事故””事故有”の2つの係数に別けられていたことはご存知でしたか?

実は、2013年10月以降に車両保険の新規契約もしくは更新する場合、前年に保険金を受け取っていたら、翌年度から事故有係数という割高な保険料になる新等級制度に切り替わっていたんです

事故で保険金を受け取ると等級が下がるだけでなく、さらに割引率の低い事故有係数になってしまい、しかも場合によっては翌年から3年間それが続いてしまうという…。

ただその後3年間、無事故であれば無事故係数に復活し、一般的な割引率へと適用されます。

 

2、事故有係数の等級ダウンを見据えて年間保険料がいくらか算出


では、前段で紹介した等級表をもとに、具体的な保険料のシミュレーションをしてみましょう

仮にアナタが10等級で、年間保険料は割引き無しのピッタリ100,000円だったとします。

等級表と照らし合わせると、無事故係数であれば10等級の割引率は45%受けられることになり、保険料は55,000円と算出することができます

翌年以降も無事故のままであれば、11等級(47%)・12等級(47%)・13等級(48%)と上がっていくので、保険料も53,000円・53,000円・52,000円と安くなり、3年間での合計保険料は157,000円になります。

でも、3等級ダウンの事故を起こしてしまうと翌年は7等級に下がり、しかも事故有係数の割引率が適用されてしまうので20%となって、保険料は80,000円に…。

また、2年目・3年目も8等級(21%)・9等級(22%)の事故有係数になるので、保険料は79,000円、78,000円となり、事故後3年間の保険料合計額は237,000円と算出することができます。

つまり事故無と事故有で比較すると、その差は80,000円となって、しかも等級数は4つも差がついてしまうとに

 

3、車両保険に加入している場合の免責額をチェック


車両保険に加入している場合、免責の設定をしていることになります。

そもそも免責とは、アナタが保険金を受け取る場合に自己負担する設定金額のこと!

もし契約内容に”免責5-10”と記載されていたとしたら、1回目の負担額が5万円、2回目以降の負担額が10万円に設定していると判断できます。

例えば、免責金額が5万円に設定されていて車の修理に8万円かかるとしたら、保険会社から保険金が支払われる金額は3万円だけになるということです

仮に修理代が50万円など高額になった場合は、免責が5万円でも45万円の保険金が受け取れるので、車両保険を使うべきと言えますね!